BETA試験
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概要
1984-1986年、1990-1992年にドイツKITにて実施されたMCCI試験[1][2]。円筒状のコンクリートるつぼに模擬デブリ溶融物を流入し、その反応を観察した。
- BETA-1試験:金属成分Fe、Cr、Ni、酸化物成分Al2O3、CaO、SiO2 を模擬デブリとして試験を実施。
- BETA-2試験:模擬デブリにZrが加え試験を実施。
溶融デブリ - コンクリート反応挙動
- 溶融デブリ中では金属層が下部に形成。
- 事故時MCCI反応初期段階のデブリが高温の状態では、下方向の強い熱流束により下方向への侵食が進行。
- 溶融デブリ温度が低下した、MCCI反応凝固段階では、下部界面クラストにより熱伝導が阻害され、均一的にコンクリートを侵食。
- MCCI反応で発生したガスにより、溶融デブリは撹拌される。この現象により、デブリ高温時にはMCCI反応が促進、低温時には反応界面温度の低下により反応が抑制される。
- 金属Zr存在下ではMCCI反応が促進される。
関連項目
参考文献
- ↑ 1.0 1.1 1.2 H. Alsmeyer, "BETA Experiments in Verification of the WECHSL Code: Experimental Results on the Melt-Concrete Interaction.", Nuclear Engineering and Design, 103, 115-125 (1987). https://doi.org/10.1016/0029-5493(87)90289-5
- ↑ H. Alsmeyer, C. Adelhelm, H.G. Diilmann, J. Foit, M. Heinle, W. Ratajczak, W. Tromm, "BETA Experiments on Melt-Concrete Interaction: the Role of Zirconium and the Potential Sump Water Contact During Core Melt-Down Accidents.", Nuclear Engineering and Design, 154, 61-68 (1995). https://doi.org/10.1016/0029-5493(94)00898-9