上部クラスト及び溶融プールから採取された燃料デブリ試料の分析結果(放射性核種の偏在傾向)
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概要
上部クラスト1試料(K09-P2-F)及び溶融プール1試料(G08-P8-C)に対して、SIMSにより、2種類の核種のスペクトル強度の分布図を作成し、その線形相関係数の高低から、着目する2核種の同伴可能性を評価。[1]
- Mo, Ru, TcはFe、Niとの相関が強い傾向(Ruの例:図1)。なお、EPMAより、Fe-Ni相中にMoとRuをそれぞれ約2 at%、0.3 at%含む。
- Sr, La, Pr, Ce, Nd, Pmは、UよりもZrとの相関が強い傾向(Prの例:図2)。⇒特にUリッチな立方晶が過定比の場合に、Zrリッチな正方晶に同伴しやすい可能性がある。
- 上記のほか、相関性が比較的高い組み合わせとしては、238U/239Pu、88Sr/87Rbがある。相関性が低い組み合わせとしては88Sr/138Baがある。
関連項目
参考文献