上部クラスト及び溶融プールから採取された燃料デブリ試料の分析結果(微細構造、元素組成)
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概要
TMI-2事故後の上部クラスト及び溶融プールから採取された燃料デブリ試料の微細構造、元素組成等を調べ、その生成プロセスを推定。[1]
- EPMA,中性子線回折などの分析結果(図1参照)から、ひとつの試料におけるEPMAによる点組成のばらつきは非常に小さい。⇒ 溶融していた、あるいは融点直下の温度(~2600K)での維持を示唆。
- 上部クラストの試料では、U濃度の高い相と低い相に分かれ、数μmの粒子が成長(図2参照)。⇒ 固相拡散を伴う凝固プロセスを仮定し、UO2-ZrO2状態図及びZr4+の拡散係数をもとに、約1750Kで3~72h維持されたものと推定。
燃料デブリ・堆積物の生成プロセスの検討に資する情報
- 粒子の成長度合いから降温過程に係る情報を推定。
関連項目
参考文献