下部ヘッドサンプルの分析データ(VIPプロジェクト)

提供: debrisWiki
2025年12月23日 (火) 09:24時点におけるKurata Masaki (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動

 TMI-2でのデブリ・燃料取り出し方法の開発や事故シナリオ解明、原子力安全向上のための知見取得は、GENDプログラムの枠組みで行われた(GPU社、EPRI、NRC、DOEを中心とした取り組む)[1]。GENDプログラム開始時点では、下部プレナムへのデブリ移行メカニズムの解明や下部ヘッドとデブリとの相互作用による圧力容器破損までのマージン解析は、研究開発項目に入っていなかった。TMI-2でのデブリ取り出しと内部調査の進展に伴い、事故過程で下部プレナムに約19トンの溶融デブリが移行していたこと、下部ヘッドを貫通していたノズルの一部が溶融・損傷していたこと、下部ヘッド内面のSSライナーの一部にクラックが存在すること、などが明らかになった。下部プレナムデブリサンプルや下部ヘッドサンプルを詳細分析して、溶融デブリの移行メカニズムや圧力容器破損までのマージン解析を行うことは、デブリ取り出し方法の開発や圧力容器クリーアップ技術の開発の観点では、必要性が薄れていた。一方で、OECD/NEA/CSNIにおいても、TMI-2の事故評価プログラム(AEP: Accident Evaluation Program)が進められていた。そこで、米国NRCが主導し、OECD/NEA/CSNIの枠組みにおいて、VIP(Vessel Investigation Project)プロジェクトが立ち上げられた[1]。

 VIPプロジェクトには、ベルギー、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国が参加した。VIPプロジェクトの枠組みの中で、以下のタスクが行われることとなった。

  • Vesselサンプル、ノズルサンプル、案内管サンプルのサンプリング技術の開発
  • Vesselサンプル、ノズルサンプル、案内管サンプルの採集、各機関への輸送と分析
  • すでに採集されていた下部プレナムハードデブリサンプルの各機関への輸送と分析
  • 圧力容器破損モード、破損マージンの解析
  • 下部プレナムへのデブリ移行シナリオの検討

 このうち、サンプル採集と、下部プレナムハードデブリサンプルの分析、およびデブリ移行シナリオの検討については、別項目でまとめた。ここでは、Vessel、ノズル、案内管サンプルの分析と、それに基づく圧力容器破損モードと破損マージンの解析結果についてまとめる[1,2]。

 また、VIPプロジェクトとは別のOECD/NEA/CSNIの枠組みにおいて、TMI-2デブリサンプルの詳細分析が行われている[3]。その結果についても、別項目でまとめた。

参考:VIP(Vessel Investigation Project)プロジェクト

参考:下部プレナムハードデブリサンプルの分析データ(VIPプロジェクト内)

参考:OECD/NEA/CSNIでのデブリ分析(VIPプロジェクト外)

参考文献

[1] J.R. Wolf et al., TMI-2 Vessel Investigation Project Integration Report, NUREG/CR-6197, 1994.

[2]

[3]