コアボーリング調査
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TMI-2炉での燃料・デブリ取り出しは、1985年10月に開始された[1,2]。第一段階では、上部ルースデブリベッドの上に崩落していた上部端栓や燃料集合体の上部を収納缶内に回収、あるいは、一部は炉心周辺部にいったんよける作業が行われた[1]。回収された燃料集合体上部は、Distinct Component(形状を維持した燃料デブリ)として、INELに送付され、分析が行われた[3]。次に、1985年12月から、長尺ツールを使った岩石状/瓦礫状デブリの回収作業が開始された(#打撃チゼルによる瓦礫デブリの破砕やシャーリングによる切断などの作業を含む)。また、1986年1月には真空吸引システムによる粒子状/粉末状デブリの吸引回収作業が開始された[2]。設置された真空吸引システムでは大きな粒子が吸引できなかったため、高圧ホースによるウォータージェットシステムにより粒子を巻きあげる作業が追加された。この改良により、1986年4月から真空吸引システムの運用が本格化し、ルースデブリの回収速度はおよそ1.36kg/分を達成した。