リードスクリューサンプルの分析と自然発火性試験
Quick Look調査[1]の一環として、上部ヘッド内にカメラを挿入し、上部プレナム内の構造物の外観が観察された。その結果、上部プレナム構造物や、制御棒駆動機構のリードスクリューや案内管・支持管の表面に広範囲に最大で約100μm厚さの付着物(付着デブリ)が存在していた(炉心中央部の上では、一部が固着していた)。一方で、TMI-2のデブリ取り出し基本計画[2]では、空気中で、上部ヘッドと上部プレナム構造物を取り外して貯蔵プールに移送し、その後に、圧力容器の上部に円環状の構造物(IIF: Internals Indexing Fixture)を取り付け、その内部を冷却水で満たしてデブリ取り出しの作業スペースとすること、IIFの上に回転式の作業台(SWP: Shielded Working Platform)を設け、そこからデブリ取り出し用の各種ツールを圧力容器内に挿入すること、という工法が計画されていた。また、炉心物質の一部は、事故時に自然発火性の物質を形成する可能性があると指摘されていたため(PEISレポート[3])、上部ヘッドや上部プレナム構造物の取り外しの前に、付着デブリの自然発火可能性について安全検討が必要とされた。そこで、制御棒駆動用のリードスクリューとその支持管を一部切り出し、付着デブリについて詳細な分析が実施された[4,5,6]。また、サンプルの一部を分離し、Pacific Northwest Laboratory(PNL)で 自然発火性に関する基礎試験が行われた[7]。リードスクリューサンプルの一部は、GPU社とB&W社のラボに送られ別途分析が行われた[8]。
リードスクリューサンプルの分析
炉心中央のH8集合体と炉心外周のB8集合体にとりつけられていた制御棒駆動機構のリードスクリューを回収し、アイダホ国立研究所(INEL: Idaho national Engineering laboratory)において付着物の分析が行われた[4,5]。分析では、付着デブリの状態と母材のステンレス鋼の状態から事故時のピーク温度を推定すること、および、上部プレナム構造物の付着デブリの由来と物量を評価することが主要な目的とされた。あわせて、この段階で初めて圧力容器の内側から回収されたサンプルが分析されたことから、各種の分析技術の検討が行われた。付着デブリは、ブラシでかきとったデブリ、かきとり後の固着デブリを酸で溶出させた溶出液と不溶解残渣、付着デブリをほぼすべて除去した後の母材、これらの手順とは別に付着デブリの表面だけを分離したルースデブリ、および、焼鈍試験のための標準サンプルに分類された。後述するリードスクリュー支持管サンプルで同定されたルース付着物(LAD)と固着した付着物(TD)との類似性については、ブラシかきとりサンプルは主にLADだがTDを一部混合している物質に、かきとり後の溶出液と不溶解残渣はTDに、付着物の表面だけを分離したデブリはLADに、それぞれ対応していると記載されている[4,5]。TMI-2の上部ヘッド内から回収されたリードスクリュー母材(事故時の高温に曝された)の微細組織観察と硬度測定の結果を、リードスクリューの上端サンプル(事故時の高温にあまり曝されていない)、および商用の同等材サンプルについて実施した焼鈍試験後の微細組織観察と硬度測定の結果と比較し、上部ヘッド内のリードスクリューが経験したピーク温度が評価された。その結果、上部ヘッド内のリードスクリューでは軸方向に大きな温度勾配があったと推定された(炉心中央のH8では427~982℃、炉心外周のB8では482~843℃)。化学分析により、上部格子のすぐ上の位置から回収された付着デブリサンプル中から、UとZrが検出された。化学・放射化学分析により、付着デブリに含有されていた元素・核種について、径方向と軸方向の炉心物質とFP由来の物質の分布が概略評価された。特に、上部プレナム構造物の上端に近い位置で、付着デブリの物量が多く、高い線量が検出された。H8の付着デブリは強酸にも難溶だったが、B8の付着デブリは強酸に可溶であった。これらのことから、付着デブリの分布や付着形態は軸方向・径方向に変化していると推定された。分析結果から外挿して、上部プレナム付着デブリ中の元素・核種の本来炉心インベントリに対する割合は、付着量の多いCs-137やI-129についても2%以下と評価された。U-235については、炉心インベントリに対し、0.001%(付着デブリ中の総重量として、<kgのオーダー)と評価されている。併せて、ここで用いられた分析技術は、ピーク温度推定や物質分布の評価にフィージブルと判断された。
サンプル採集と輸送
図1(a)に、Quick Look調査でカメラが挿入された燃料集合体位置を示す[4]。炉心中央のH8集合体、炉心外周のB8集合体、中間領域のE9集合体位置のリードスクリューが回収され、このうちH8とB8がINELに輸送された。H8リードスクリューの上部プレナム上端あたりを小分けし、そのうち3個のサンプルはPacific Northwest Laboratory(PNL)、B&W社、GPU社のホットラボにそれぞれ輸送された。E9サンプルはINELに輸送されたが、このレポートがとりまとめられた段階では分析されていない。PNLに輸送されたサンプルは、自然発火性確認試験に用いられた(後述[7])。#なお、これらの研究所に送られたサンプルは、後述する図3(a)の、H8-4(PNLに送付)、H8-5(B&W社に送付)、H8-6(GPU社に送付)、である。
図1(b)に、圧力容器上部ヘッド内部での、H8,B8リードスクリューの取り付け位置と、この時点で推定されていた炉内状況を示す[4]。上部プレナム内の構造物の表面には付着デブリが見られ、炉心中央に近い側では、付着デブリがおよそ2層に分かれていると考えられていた。すなわち、母材のステンレス材の表面には事故時の高温で形成された酸化膜層があり、その上に、固着してはがれにくいAD層とはがれやすいルースなLAD層が存在していると考えられていた(後述)。そこで、輸送先の各ホットラボでは、H8,B8の2本のサンプルから軸方向の位置が異なるサンプルを採集して分析された。
図2に、リードスクリューの模式図を示す[4]。全長は約7.3mで、ネジ部分は17-4PHステンレス鋼、平滑なロッド部分は304Lステンレス鋼を用いて製造されている。図3(a),(b)に、それぞれ、H8,B8サンプルからの分取部位と分析方法を示す。まず、TMI-2サイトで、リードスクリューサンプル全体を目視確認した後、H8については、圧力容器ヘッド上部付近からH8-1とH8-2を切り出した。これはロッド材とネジ材の焼鈍試験の標準サンプルとして使用された。上部プレナム構造物の位置に相当するH8-7~9のうち、上部のH8-7と下部(炉心側、上部格子のすぐ上あたり)のH8-9は、INELに輸送後に、さらに複数に小分けされ、各種の分析が行われた(詳細は後述)。他方、B8については、上部プレナム上の方に対応するB8-1と下部に対応するB8-3について、さらにサンプルが小分けされ、分析が行われた。#付着デブリは、上部プレナム構造物の下端から上端に向かうにつれて付着量が増加し、上部プレナム構造物位置を抜けると急に減少した。図4に、H8-7サンプルでの付着デブリの様子を示す[4]。写真が不鮮明だが、黒色の物質が主にネジ部分に付着していることがわかる。
サンプル分取と分析方法
図3(a),(b)に記載した方法で、各部位から分取されたサンプルの分析が行われた。まず、H8-7,H8-9,B8-1,B8-3については、硬いナイロンブラシを使って、付着デブリがかきとられた。ここでは、これをブラシかきとりデブリと称する。その際に、sample13,16(H8-7)とsample3(H8-9)位置では、ブラシを柔らかくかけ、表面のルース付着デブリ(LAD)のみが回収された。これを表面ルースデブリと称する。ブラシかきとりデブリは、一部をフロンで洗浄して遮光法で粒子サイズの分布が測定された。残りは、強酸に溶出し、ICP-AES、γ線分光で含有されていた元素・核種が定量された。溶出しなかった不溶解残差については、アルカリ溶融法で分解させてから酸に溶解し分析された。Sr-90、I-129、Te、核物質(fissile)については別途分析が行われた。サンプルの一部はXRDで化学形態の同定が行われた。ここでは、これらを固着デブリの溶出液と不溶解残差と称する。酸溶出には40%硝酸+0.12Mフッ酸が用いられた。ブラシで付着デブリをかきとり、数種類の酸溶液を用いて、放射線量がゼロに近くなるまで、残留デブリを除去した後に残った母材については、sample11,15(H8-7)とsample2,4,7(H8-9)、sample7(B8-1)とsample2(B8-3)がそれぞれ約2cm長さで切り出された。これらは、微細組織観察と硬さ測定、さらに焼鈍試験に供された。これらの分析により、硬さや結晶サイズ、および結晶粒界や粒内への炭化物や銅の析出状態が調査され、標準試料と比較することで、事故時に経験したピーク温度が推定された。B8では、軸方向の変化を調べるために、ホットレグ位置に相当するサンプルが追加で分取され、微細組織観察が行われた。標準試料としては、市販の同等材とH8リードスクリューの上部部材が用いられた。
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図1(b) リードスクリューサンプルの回収位置 [4]
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図1(b) リードスクリューサンプルと上部プレナム構造の概略 [4]

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図3(a) H8サンプルの分析方法 [4]
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図3(b) B8サンプルの分析方法 [4]

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外観観察
全体的にほとんど損傷(溶融、クラック、曲がり、反り)は見られなかった。図2に示す本来構造が視認された。しかし、上部プレナム構造物より下の部位では、付着デブリが広くリードスクリューを覆っていた。炉心近くにあったH8-9では黒色のデブリによりコーティングされているように見えたと記載されている。内部に銀色のフレーク状の粒子が存在しており、別途実施された分析の結果、その主成分はAg-In-Cdと同定された。H8-7~H8-8にかけては、付着デブリは灰色であった。また、H8-9からH8-7にかけて、上部プレナム構造物内で高さがあがるにつれて次第に付着デブリの物量が増え、上部プレナム構造物の上端位置を超えると急に付着デブリが減少した。圧力容器ヘッド近くのH8-2ではほとんど付着デブリは観測されず、リードスクリューの本来の金属光沢が見られた。B8での付着デブリの分布傾向もほぼ類似していた。#上部プレナム構造物に対応する位置での付着デブリの物量変化は、事故時の温度変化により、下部でいったん付着したデブリが再蒸発して、さらに上方に移動して付着したのではないかと推測されている。しかし、上部プレナム構造物(下部)は、事故終息以降数年間冠水していたため、事故時の状態が必ずしも維持されているとは限らないと記述されている[4,5]。また、事故時に上部プレナム構造物の下部には、制御棒スパイダーが存在しており、雰囲気に曝されにくい状態にあったことも、付着物量に影響した可能性があると考察されている[4,5]。
母材の組織観察、事故時ピーク温度の推定
〇H8について
付着デブリをブラシかきとりと酸溶出で除去した後の母材について、sample2,4,7(H8-9)とsample11,15(H8-7)を切り出して断面を研磨し、ロックウェル硬度測定と微差組織観察が行われた。硬さについては、sample2,4はやや柔らかく、sample11,15より高温を経験したと推定された。17-4PH材の標準サンプルを、H800,H900,H950,H1100(それぞれ、華氏800度(700K)、900度(755K)、950度(783K)、1100度(866K)で13時間焼鈍、空気中でクエンチ)条件で処理し、硬さと焼鈍温度の関係式が評価された(図5)[4]。この関係式とのフィッティングにより、上部プレナム構造物の上端位置から回収された、sample11は762K(489℃)を、sample15は700K(427℃)を、それぞれ経験したと評価された(測定誤差±28℃)。母材の微細組織については、SEM/EDXで炭化物の分析が、TEMでCuの析出物の分析が、それぞれ行われた。sample11,15について、TEMで、銅の析出物を検出し、最高温度<866K(593℃)と推定された。炭化物の析出状態からは、sample11は755K(482℃)を、sample16は700K(427℃)を経験したと評価された。分析例として、図6(a)に、sample15の母材研磨断面のSEM像を標準サンプルと比較して示す[4]。結晶粒のサイズ、炭化物の析出状態が類似していることが確認できる。微細組織からの温度推定の結果は、ロックウェル硬度からの推定と整合していた。上部格子位置に近いsample2,4については、炭化物析出相が消失し、Cuの析出物が見られなかったことからピーク温度は1089~1477K(816~1204℃)と評価された。sample7については、硬さから1189K(916℃)と推定された。さらに焼鈍試験を追加実施し、炉心近くのsample2のピーク温度は1255K(982℃)と評価された(測定誤差±28℃)。
付着デブリについて、sample3(H8-9)とsample13,16(H8-7)について、研磨断面のSEM/EDX観察が行われた。いずれも3層構造からなっており、sample3では、母材の上に約28μmの固着層、外周側に約20μmのリースデブリ層、両者の界面に約1μmの界面層が見られた(図6(b))[4]。付着デブリの最大厚さは、上部プレナム構造物の上端位置付近で、114μmであった。
また、XRDでは、主成分としてFe3O4のみが同定された。一番炉心に近いサンプルからのみ、わずかにUO2が同定された。
〇B8について
sample2(B8-3)とsample7(B8-1)について、同様の分析が行われた。H8と同様に、炉心に近い側でより高温を経験したと評価された。sample7の硬度測定から、上部プレナム構造物の上端付近では755K(482℃)を経験したと推定された。sample7のTEM分析では、銅の析出物が見られ、最高温度<866K(593℃)と推定された。両者は整合していると評価された。sample2のTEM分析では、Cuの析出物が見られず、炉心に近い上部格子の上あたりでは1089~1477K(816~1204℃)を経験したと評価された。標準試料の焼鈍サンプルと硬度を比較することで、sample2の経験した最高温度は、1089~1116K(816~843℃)と評価された。これらを総合し、炉心近くのsample2のピーク温度は1116K(843℃)と評価された(測定誤差±28~56℃)。
付着デブリのsample3(B8-3)とsample8(B8-1)について、研磨断面のSEM/EDX観察が行われた。H8の付着デブリと類似した3層構造が観察されたが、固着層、ルースデブリ層ともに、薄く付着していた。付着デブリの最大厚さは、上部プレナム構造物の上端位置付近で、66μmであった。
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図5 ロックウェル硬度と焼鈍温度の関係 [4]
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図6(a) H8-sample3部位での母相の金相 [4]
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図6(b) H8-sample3部位での付着デブリの断面金相 [4]
付着デブリの化学分析
ブラシかきとりデブリ、固着デブリの溶出液、不溶解残差の溶出液、ルース付着デブリについて、それぞれ、ICP-AES分析が行われた。分析対象とされた元素は、Ag,Al,B,Ca,Cr,Cu,Fe,Mg,Mn,Na,Ni,Si,Zrである。TeとUについては別途分析が行われた(後述)。表1に分析結果の一例を示す。ブラシかきとり後の固着デブリについて、H8のsample2,11,15部位での酸溶出分と不溶解残差分が、それぞれ、サンプル表面積あたりの検出重量に換算されている。おもな傾向としては、Al,B,Mn,Zr等が、リードスクリュー軸方向の位置の違いに関係なく、およそ一定量で付着していた。H8とB8から回収された、上述の4タイプのサンプルについて、同様の評価が行われている。
〇H8について
H8サンプルから回収された付着デブリの分析結果の概要をまとめる。
まず、ブラシかきとりサンプルでは、(i)上部格子に近いH8-9のみからU,Zrが検出された。(ii)上部プレナム構造物の上部に対応するH8-8,H8-7では主成分はSSやInconel由来の物質であった。(iii)H8-8,8-7では、可燃性毒物棒由来と推定されるAlが検出された。(iv)中性子吸収材由来と考えられるAgが検出された(#In,Cdはここでは分析されていない)。
固着デブリの酸溶出分と不溶解残差分は、前述の表1に分析結果を示す。(i)Agは主に不溶解成分から検出された。#Agは単体であれば硝酸に溶解するはずだが、1か月放置しても溶解しなかった。なんらかの不溶解層で覆われているのではと推定された。(ii)Zrも主に不溶解成分から検出された。(iii)Al,B,Mn,Zr等が、リードスクリュー軸方向の位置の違いに関係なく、およそ一定量で付着していた。(iv)このうち、Bはホウ酸水由来と推定された。
ルース付着デブリでは、(i)Ag,Ba,Cd,Cr,Cs,Cu,Fe,In,Ni,Te,Zr,Uが検出された。主成分はFe,Cr,Ni,Cuであった。CuはInconelの副成分の可能性が推定されている。#TMI-2では、上部プレナム構造物の付着デブリ中に、相対的な物量はわずかだが、多くのU含有粒子が検出されている。1Fでは、上部プレナム構造物の状態はまだわかっていないが、同様の付着デブリが存在している可能性が示唆される。
〇B8について
B8サンプルから回収された付着デブリの分析結果の概要をまとめる。測定は上部格子に近いsample2と、上部プレナムの上端に近いsample7について、主に行われた。
ブラシかきとりサンプルでは、(i)B8-3,B8-1ともに、微量のU,Zrが検出された。(ii)Cr,Cu,Niは上部でやや高濃度、Ag,B,Fe,Mn,Si,Tiはおよそ一定、Al,Mg,Mo,Nb,Snは下部でやや高濃度であった。
固着デブリの酸溶出分と不溶解残差分については、(i)H8サンプルとことなり、Agの大部分が硝酸+フッ酸で溶解された。(ii)多くの元素で、上部プレナム上端近くのsample7での検出量が多い。(iii)U,Zrの検出量は小さい。(iv)sample7で、Agの最大検出量が見られた(分析サンプル中で同定された元素の14.5wt%がAg)。(v)Bについては、付着デブリ中の約62~89%は、酸に溶出された。
〇H8とB8の分析結果の傾向
- H8,B8ともに、上部プレナム構造物の上部に対応する位置で、付着デブリ量が大きい。
- 付着デブリの主成分は、H8の上部格子近くのサンプルを除いて、すべてFe,Ni,Crであった。H8上部格子近くのサンプルのみ主成分がUであった。しかし、上部格子近くでは付着デブリの物量自体がすくないため、付着デブリの総重量という観点では、上部プレナム構造物上部付近の付着デブリの寄与が大きい。Crはこの部分では主要成分の一つである。また、UとZrは、ブラシかきとりサンプル中に多く検出され、固着デブリ中での検出量は小さかった。
- Mo,Nb,Snは、B8のブラシかきとりデブリ中で検出されたが、H8では検出されなかった。MoとNbはInconelの副成分由来と推定され、炉心中央の付着デブリには、Inconel成分が混入していたと推定された。
- Snの由来はジルカロイの副成分と推定されるが、ZrとSnの付着傾向に類似性は見られなかった。従って、ZrとSnは別のメカニズムで輸送されたと推定された。
- CrとSiの検出量が、B8で小さい値であった。
- Agについては、付着傾向(ブラシかきとりデブリ中に広く存在)がH8とB8で類似しており、蒸発・凝縮あるいはエアロゾルでの輸送などのメカニズムが類似していると推定された。
- Bについては、ブラシかきとりサンプルや不溶解成分ではなく、酸溶出成分中に多く存在していた。
| 元素 | H8-sample2
固着デブリ可溶成分 (サンプル容量:114mL) |
H8-sample2
固着デブリ不溶解残差分 (サンプル重量:61.8mg) |
H8-sample11
固着デブリ可溶成分 (サンプル容量:170mL) |
H8-sample11
固着デブリ不溶解残差分 (サンプル重量:100.9mg) |
H8-sample15
固着デブリ可溶成分 (サンプル容量:320mL) |
H8-sample15
固着デブリ不溶解残差分 (サンプル重量:218.2mg) |
由来の推定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Ag | ND | ND | ND | 2.2 x 10-4 | ND | ND | 中性子吸収材 |
| Al | 0.37 | ND | 0.29 | ND | 0.37 | ND | 可燃性毒物棒 |
| B | 1.95 | 0.87 | 1.92 | 0.09 | 2.21 | ND | ホウ酸水、(中性子吸収材) |
| Ca | 0.03 | 0.33 | 0.04 | 0.44 | 0.15 | 1.05 | -- |
| Cr | 0.89 | 0.70 | 0.97 | 0.53 | 1.16 | 2.11 | 構造材 |
| Cu | 0.028 | ND | 0.27 | ND | 0.34 | ND | 構造材 |
| Fe | 5.20 | 0.49 | 6.30 | 1.11 | 4.97 | 1.05 | 構造材 |
| Mg | 0.01 | ND | <0.01 | 0.36 | 0.13 | ND | 構造材 |
| Mn | 0.03 | 0.01 | 0.04 | 0.01 | 0.04 | 0.03 | 構造材 |
| Na | 1.00 | ND | 0.61 | ND | 1.18 | 2.0 x 10-3 | -- |
| Ni | 1.09 | ND | 0.32 | 8.8 x 10-4 | 0.43 | 2.0 x 10-3 | 構造材 |
| Si | 0.54 | 0.22 | 0.35 | 0.31 | 0.94 | 0.26 | -- |
| Zr | 0.03 | ND | 0.02 | 3.1 x 10-3 | 0.03 | ND | 燃料被覆管 |
付着デブリの放射化学分析
ブラシかきとりサンプル、固着デブリの酸溶出成分、不溶解残差成分、ルース付着デブリについて、放射化学分析が行われた。表2に分析結果の一例を示す。ここでは、H8,B8から採集された、各サンプル中で同定されたそれぞれの核種の線量を、採集元の単位表面積あたりの線量に換算し、次に上部プレナム構造物の総表面積(4.25 x 106 cm2)をかけ、さらにORIGEN-IIで解析した炉心インベントリで割って、炉心インベントリに対する付着デブリ中の存在量(%)が概算されている。#なお、TeとU-235については線量ではなく重量で評価されている。径方向・軸方向に放射性物質の付着傾向が異なることが確認できる。また、炉心インベントリに対する付着デブリ中の存在割合は、いずれの核種でもかなり小さい値となっている。
放射化学分析とは別に、フロン溶液で洗浄して粒径分布が表kされている。放射化学で検出された線源の多くは、<0.45μmの小さい粒子に由来していたと記述されている[4]。このことから、放射性核種の輸送はエアロゾルかハイドロゾルが主であったと推定された。しかし、冷却水中に5年間浸漬されていた影響が出ている可能性も指摘されている。
| 核種 | ブラシかきとりデブリ
H8-9 (プレナム構造物下部) |
ブラシかきとりデブリ
H8-7 (プレナム構造物上部) |
固着デブリ酸溶出分
H8-9 (プレナム構造物下部) |
固着デブリ酸溶出分
H8-7 (プレナム構造物上部) |
固着デブリ不溶解残差分
H8-9 (プレナム構造物下部) |
固着デブリ不溶解残差分
H8-7 (プレナム構造物上部) |
付着ルースデブリ
H8-3 (プレナム構造物下部) |
付着ルースデブリ
H8-13 (プレナム構造物上部) |
付着ルースデブリ
H8-16 (プレナム構造物上部) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Sr-90 | 1.54 x 10-5 | 4.49 x 10-4 | 1.24 x 10-3 | 2.93 x 10-2 | 6.87 x 10-7 | 1.26 x 10-4 | 7.7 x 10-5 | 9.6 x 10-4 | 3.6 x 10-4 |
| Ru-106 | 5.34 x 10-4 | 2.68 x 10-7 | ND | 2.75 x 10-7 | 3.13 x 10-5 | 1.62 x 10-3 | NA | NA | NA |
| Ag-110m | ND | 1.25 | ND | 2.34 x 10-4 | 8.09 x 10-1 | 2.34 x 10-1 | NA | NA | NA |
| Sb-125 | 2.10 x 10-3 | 1.41 x 10-1 | ND | 1.09 x 10-5 | 3.43 x 10-4 | 4.34 x 10-3 | ND | 4.2 x 10-1 | 3.9 x 10-1 |
| I-129 | 5.55 x 10-3 | ND | 2.43 x 10-4 | 1.05 x 10-1 | 7.91 x 10-5 | 1.26 x 10-2 | 4.2 x 10-2 | 2.8 x 10-1 | 6.8 x 10-1 |
| Cs-134 | 5.52 x 10-4 | 2.70 x 10-2 | 3.23 x 10-6 | 1.39 x 10-5 | 5.50 x 10-3 | 1.29 x 10-2 | 1.6 x 10-1 | 6.2 x 10-1 | 5.5 x 10-1 |
| Cs-137 | 4.25 x 10-4 | 2.09 x 10-2 | 2.16 x 10-6 | 9.57 x 10-6 | 3.62 x 10-3 | 8.65 x 10-3 | 1.3 x 10-1 | 5.0 x 10-1 | 4.5 x 10-1 |
| Ce-144 | 6.81 x 10-4 | 1.70 x 10-2 | 2.00 x 10-8 | 2.40 x 10-7 | ND | 7.26 x 10-6 | ND | ND | ND |
| Eu-154 | 9.51 x 10-4 | ND | ND | ND | ND | ND | NA | NA | NA |
| Eu-155 | ND | ND | ND | ND | ND | ND | NA | NA | NA |
| Te | 8.8 x 10-3 | ND | 9.54 x 10-3 | 8.7 x 10-3 | ND | ND | ND | ND | 1.15 |
| U-235 | 5.89 x 10-4 | 1.74 x 10-4 | 7.28 x 10-5 | 1.68 x 10-5 | 5.76 x 10-5 | 1.05 x 10-5 | 9.9 x 10-4 | 2.0 x 10-3 | ND |
| 核種 | ブラシかきとりデブリ
B8-3 (プレナム構造物下部) |
ブラシかきとりデブリ
B8-1 (プレナム構造物上部) |
固着デブリ酸溶出分
B8-3 (プレナム構造物下部) |
固着デブリ酸溶出分
B8-1 (プレナム構造物上部) |
固着デブリ不溶解残差分
B8-3 (プレナム構造物下部) |
固着デブリ不溶解残差分
HB8-1 (プレナム構造物上部) |
付着ルースデブリ
B8-3 (プレナム構造物下部) |
付着ルースデブリ
B8-1 (プレナム構造物上部) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Sr-90 | 1.59 x 10-6 | 1.22 x 10-4 | 1.07 x 10-3 | 6.42 x 10-3 | 1.12 x 10-5 | 2.42 x 10-3 | 2.1 x 10-4 | 5.1 x 10-3 |
| Ru-106 | 1.25 x 10-3 | ND | ND | ND | ND | 5.70 x 10-3 | NA | NA |
| Ag-110m | ND | ND | ND | ND | ND | ND | NA | NA |
| Sb-125 | 2.47 x 10-3 | 2.08 x 10-1 | 5.15 x 10-3 | 2.54 x 10-2 | 1.64 x 10-4 | 2.80 x 10-2 | 5.3 x 10-4 | 6.5 x 10-1 |
| I-129 | 1.51 x 10-3 | 1.36 x 10-1 | 3.80 x 10-3 | 3.35 x 10-2 | 6.09 x 10-4 | 6.00 x 10-2 | 4.5 x 10-3 | 4.9 x 10-1 |
| Cs-134 | 1.38 x 10-3 | 3.26 x 10-3 | 2.16 x 10-2 | 1.03 x 10-1 | 2.75 x 10-3 | 1.52 x 10-2 | 2.1 x 10-3 | 8.1 x 10-1 |
| Cs-137 | 1.02 x 10-3 | 2.32 x 10-1 | 1.59 x 10-2 | 7.37 x 10-2 | 2.04 x 10-3 | 7.26 x 10-3 | 1.7 x 10-3 | 6.2 x 10-1 |
| Ce-144 | 5.45 x 10-2 | ND | 1.76 x 10-2 | 4.07 x 10-2 | ND | 1.49 x 10-1 | 1.2 x 10-5 | ND |
| Eu-154 | 5.02 x 10-4 | ND | ND | ND | ND | 1.34 x 10-3 | NA | NA |
| Eu-155 | 3.42 x 10-4 | ND | ND | ND | ND | 9.75 x 10-4 | NA | NA |
| Te | ND | 5.2 x 10-1 | ND | ND | ND | ND | NA | NA |
| U-235 | 8.70 x 10-4 | 1.14 x 10-4 | 2.70 x 10-4 | 1.57 x 10-3 | 5.76 x 10-5 | 4.32 x 10-4 | ND | 2.6 x 10-4 |
リードスクリューサンプル分析のまとめ
事故時のピーク温度の推定と付着デブリの分布
図7に、本レポートで評価された事故時のピーク温度と付着物の分布をまとめて示す[4,5に基づいて作成]。上部プレナム構造物内で、炉心中央のH8部位では1255~700K(982~427℃)、炉心周辺のB8部位では1116~755K(843~482℃)の温度勾配があったと推定された。また、付着デブリのおよその堆積厚さは、H8下部(上部格子の近く)で約48μm(AD:28μm、LAD:20μm)、同じく上部(プレナム構造物の上端)で約114μm(AD:54μm、LAD:60μm)、また、B8下部で約5μm(AD:4μn、LAD:1μm)、同じく上部で約66μm(AD:2μm、中間層:40μm、LAD:24μm)と評価された。
付着デブリ中の炉心物質の分布
表3(a)(b)(c)に、ブラシかきとりデブリ、酸に溶出された可溶性成分、不溶解残差中で検出された濃度(wt%)を、上部プレナム構造物内の4つの領域(H8上部、H8下部、B8上部、B8下部)に分けてそれぞれ示す[4,5]。ブラシかきとりデブリはおよそLAD(ルースデブリ)に相当し、酸に可溶性の成分と不溶解残差がおよそTD(固着デブリ)に相当する。ブラシかきとりデブリ中では、U,Zrについて軸方向に大きな濃度勾配が見られた。AgはH8上部以外ではほぼ類似した組成であった(#この分析では、In,Cdは分析されていない)。Bは4領域共にほぼ類似した組成であった。可溶性成分では、UはB8上部でのみでわずかに検出された。Zrの検出量も小さい値であった。Agは特異的にB8上部でのみ多く検出された。不溶解残差については、UはB8上部でのみ検出された。Zrは主にUと同部位で検出された。サンプル全体の傾向として、U,Zr,Agはルースデブリ側に多く存在していた。
| B8プレナム
構造物上部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物上部(炉心中央) |
B8プレナム
構造物下部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物下部(炉心中央) |
ルース付着デブリ(LAD)の付着傾向 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | |
| Ag | 0.1 | Ag | 0.002 | Ag | 0.1 | Ag | 0.1 | ほぼ均質 |
| B | 0.1 | B | 0.5 | B | 0.1 | B | 0.3 | ほぼ均質 |
| Cr | 11 | Cr | 22 | Cr | 2.0 | Cr | 1.0 | プレナム構造物上部で付着割合増加 |
| Cu | 0.05 | Cu | 0.001 | Cu | 0.02 | Cu | 0.01 | -- |
| Fe | 30 | Fe | 37 | Fe | 30 | Fe | 6.0 | 炉心中央の下部で割合が小さい(#U,Zrの付着が多いため) |
| Nb | 0.02 | Nb | ND | Nb | 0.04 | Nb | ND | -- |
| Ni | 1.0 | Ni | 0.02 | Ni | 0.4 | Ni | 0.1 | 炉心外周でやや付着割合増加(#Inconel由来と推定) |
| Si | 0.08 | Si | 5.0 | Si | 0.2 | Si | 0.02 | -- |
| Sn | 0.05 | Sn | ND | Sn | 0.2 | Sn | ND | プレナム構造物上部で付着割合増加 |
| Zr | 2.0 | Zr | 0.4 | Zr | 8.0 | Zr | 26 | プレナム構造物下部で付着割合増加 |
| U | 1.0 | U | ND | U | 10 | U | 45 | プレナム構造物下部で付着量割合増加 |
| B8プレナム
構造物上部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物上部(炉心中央) |
B8プレナム
構造物下部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物下部(炉心中央) |
固着デブリ(AD)中の酸溶出成分の付着傾向 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | |
| Ag | 14.5 | Ag | ND | Ag | 0.2 | Ag | ND | B8上部のみで検出 |
| B | 3.7 | B | 18.5 | B | 4.2 | B | 17.0 | プレナム構造物下部で付着割合増加(#強酸に可溶) |
| Cr | 4.9 | Cr | 9.7 | Cr | 6.7 | Cr | 7.8 | ほぼ均質 |
| Cu | 1.4 | Cu | 2.8 | Cu | 2.5 | Cu | 2.5 | ほぼ均質 |
| Fe | 16.2 | Fe | 41.6 | Fe | 33.5 | Fe | 45.5 | ほぼ均質 |
| Nb | 2.0 | Nb | ND | Nb | 0.6 | Nb | ND | プレナム構造物上部で付着量増加(#強酸に可溶) |
| Ni | 2.4 | Ni | 3.6 | Ni | 5.2 | Ni | 9.5 | ほぼ均質(#強酸に可溶) |
| Si | 43.4 | Si | 7.9 | Si | 12.7 | Si | 4.7 | プレナム構造物上部で付着量増加(#強酸に可溶) |
| Sn | 5.4 | Sn | ND | Sn | 10.8 | Sn | ND | プレナム構造物上部で付着量増加(#強酸に可溶) |
| Zr | 1.8 | Zr | 0.2 | Zr | 0.9 | Zr | 0.3 | 検出量が少ない |
| U | 0.2 | U | ND | U | ND | U | ND | ほとんど検出されていない |
| B8プレナム
構造物上部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物上部(炉心中央) |
B8プレナム
構造物下部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物下部(炉心中央) |
固着デブリ(AD)中の不溶解残差の付着傾向 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | |
| Ag | 0.13 | Ag | ND | Ag | 0.2 | Ag | ND | ほぼ均質 |
| B | 0.06 | B | ND | B | ND | B | 16 | H8下部のみで多く検出 |
| Cr | 12.7 | Cr | 32.0 | Cr | 20 | Cr | 13 | 不溶解残差に多く含まれる |
| Cu | 0.04 | Cu | ND | Cu | 0.1 | Cu | ND | -- |
| Fe | 22.33 | Fe | 16.0 | Fe | 6.0 | Fe | 9.0 | プレナム構造物上部で付着割合増加、不溶解残差に多く含まれる |
| Nb | 0.04 | Nb | ND | Nb | ND | Nb | ND | -- |
| Ni | 0.37 | Ni | 0.03 | Ni | 0.8 | Ni | ND | 炉心外周でやや付着割合増加(#Inconel由来と推定) |
| Si | 0.14 | Si | 4.0 | Si | 2.0 | Si | 4.0 | -- |
| Sn | 0.30 | Sn | ND | Sn | 2.0 | Sn | ND | プレナム構造物上部で付着割合増加 |
| Zr | 4.3 | Zr | ND | Zr | 0.4 | Zr | ND | B8上部でわずかに検出 |
| U | 4.0 | U | ND | U | ND | U | ND | B8上部でわずかに検出 |
| B8プレナム
構造物上部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物上部(炉心中央) |
B8プレナム
構造物下部(炉心周辺) |
H8プレナム
構造物下部(炉心中央) |
ルース付着デブリ(LAD)の付着傾向 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | 炉心物質 | 組成(wt%) | |
| Ag | 0.1 | Ag | 0.002 | Ag | 0.1 | Ag | 0.1 | ほぼ均質 |
| B | 0.1 | B | 0.5 | B | 0.1 | B | 0.3 | ほぼ均質 |
| Cr | 11 | Cr | 22 | Cr | 2.0 | Cr | 1.0 | プレナム構造物上部で付着割合増加 |
| Cu | 0.05 | Cu | 0.001 | Cu | 0.02 | Cu | 0.01 | -- |
| Fe | 30 | Fe | 37 | Fe | 30 | Fe | 6.0 | 炉心中央の下部で割合が小さい(#U,Zrの付着が多いため) |
| Nb | 0.02 | Nb | ND | Nb | 0.04 | Nb | ND | -- |
| Ni | 1.0 | Ni | 0.02 | Ni | 0.4 | Ni | 0.1 | 炉心外周でやや付着割合増加(#Inconel由来と推定) |
| Si | 0.08 | Si | 5.0 | Si | 0.2 | Si | 0.02 | -- |
| Sn | 0.05 | Sn | ND | Sn | 0.2 | Sn | ND | プレナム構造物上部で付着割合増加 |
| Zr | 2.0 | Zr | 0.4 | Zr | 8.0 | Zr | 26 | プレナム構造物下部で付着割合増加 |
| U | 1.0 | U | ND | U | 10 | U | 45 | プレナム構造物下部で付着量割合増加 |

