コンクリート成分の劣化(分解等)に関する情報

提供:debrisWiki
2021年1月8日 (金) 14:37時点におけるSato Takumi (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「==概要== thumb|right|600px|Temperature effects on composition of concrete MCCIに関する知見が網羅…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

概要

Temperature effects on composition of concrete

MCCIに関する知見が網羅的に纏められている。玄武岩系コンクリートの成分、密度等の基礎物性情報、各温度領域(100~1600℃)におけるコンクリート成分の劣化(Ca(OH)2 , CaCO3 )の分解等)に関する化学反応式が記載されている。


  • コンクリートの熱分解・ガス発生反応

- 100 ℃: コンクリート中の自由水の蒸発 

 H2O(l) + 2258 kJ/kgH2O  → H2O(g)

- 400–600 ℃: 水酸化カルシウムの脱水、 H2Oガスの発生

 Ca(OH)2 + 1340 kJ/kgCa(OH)2  → CaO + H2O(g)

- 600–900 ℃:炭酸カルシウムの分解、CO2 ガスの発生

 CaCO3  + 1637 kJ/ kgCaCO3 → CaO + CO2(g)


燃料デブリ・堆積物の生成プロセスの検討に資する情報

  • 各温度領域(100~1600℃)におけるコンクリート成分の劣化(分解等)に関する化学反応式、生成物、発生熱量(p16-17)



関連項目

劣化コンクリート
既往知見

参考文献 SevÛn T. Molten Core Concrete Interactions in Nuclear Accidents Theory and Design of an Experimental Facility. VTT TIEDOTTEITA RESEARCH NOTES 2311; 2005.

https://www.vttresearch.com/sites/default/files/pdf/tiedotteet/2005/T2311.pdf#search='Molten+Core+%E2%80%93+Concrete+Interactions+in+Nuclear+Accidents%3A+Theory+and+Design+of+an+Experimental+Facility'