2号機原子炉ウェル内調査ウェル差圧調整ライン内堆積物C(2WEL2101C)FE-SEM/WDX
No | 日付 | 分類 | 内容 | 備考 | 記載者 |
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1 | 2022/05/10 | 新規 | 2WEL2101C FE-SEM/WDXの分析結果の登録(IRID報告書より転記)。 | 原稿作成:佐々木(JAEA) wiki転記:池内(JAEA) | |
2 | 2022/11/4 | 修正 | FE-SEM/WDXの分析結果説明文の修正
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議論のページを参照。 | 原稿作成:佐々木(JAEA) wiki転記:池内(JAEA) |
3 | 2022/11/23 | 修正 | FE-SEM/WDXの分析結果説明文の修正(本文を朱書)
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表現の運用については2PEN2101 SEM/WDX 議論のページを参照。 | 佐々木(JAEA) |
4 | 2022/11/24 | 修正依頼 | 表現の適正化(図と本文の整合) | 議論のページを参照。 | 池内(JAEA) |
5 | 2022/11/30 | 承認 | 池内(JAEA) |
試料蒸着処理
切り出した試料のカーボン蒸着処理を行い、FE-SEM用の分析ステージに乗せた様子を図1に示す。
全体SEI画像
FE-SEM用試料の全体SEIを図2に示す。粉の表面を中心に、U含有粒子の探索を行った。
確認されたU含有粒子
U含有粒子の探索によって確認されたU含有粒子を図2に示す。約1μmのU含有粒子が確認された。
点分析による波長プロファイル及び検出元素
図4~7にWDX点分析の概略位置、測定された波長プロファイル及び検出元素を示す。
U含有粒子上の点分析による波長プロファイルでは、U、Fe、Cr、Ni、Zr、Znのピークが検出された。なお、Clのマークが表示されているが、バックグラウンドや周囲のサブピークによるものであり、有意なものではない。また、周辺の点分析ではFeとZnのピークが検出された。
面分析による特性X線像
図8にWDX面分析によるU、Pu、Cs、Sb、Zr、Fe、Cr、Ni、Zn、Mo、Siの特性X線像を示す。
Uと同じ箇所にはZrが確認された。CrとNiはU含有粒子とその周辺に確認された。U含有粒子の周辺にはFeとZnが確認された。これらの結果から、U含有粒子上の点分析による波長プロファイル上で検出されたFe、Ni、Znについては、U含有粒子の周辺の領域からの影響を受けていると推測される。
図8 2WEL2101C 面分析による特性X線像
(注)・ 各元素の特性X線像の取得に用いた波長については分析方法(JAEA 2021年度 受入サンプル共通) FE-SEM/WDXを参照。
・ 有意でないと判定した元素は※を付し、括弧書きとした。元素を有意に含むか否かの判定の考え方については分析方法(JAEA 2021年度 受入サンプル共通) FE-SEM/WDXを参照。
SEM/WDX分析からのU含有粒子上及びU含有粒子周辺の元素検出結果
以上より、U含有粒子上ではZr、Crが検出され、U含有粒子周辺にはFe、Ni、Znが検出された。