「2PEN2101-2021-rad」の版間の差分

提供:debrisWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
24行目: 24行目:
==試料溶解前後の重量==
==試料溶解前後の重量==


溶解前のサンプル重量(スミア紙を含む重量)及び溶解後の重量(ろ過前後でのフィルタ重量の差)を別ページ[[Gr1:Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。
溶解前のサンプル重量(スミア紙を含む重量)及び溶解後の重量(ろ過前後でのフィルタ重量の差)を別ページ[[Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。


==γ線測定結果==
==γ線測定結果==


===測定日及び測定時間===
===測定日及び測定時間===
溶解前試料、溶解液、溶解後残渣のγ線計測日を、測定時間とともに別ページ[[Gr1:Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。
溶解前試料、溶解液、溶解後残渣のγ線計測日を、測定時間とともに別ページ[[Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。


===測定結果===
===測定結果===
溶解前試料、溶解液、及び残渣のγ線スペクトルを図2~図4にそれぞれ示した。また、γ線計測結果と単位試料重量当たりの放射能を別ページ[[Gr1:Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。<br/>
溶解前試料、溶解液、及び残渣のγ線スペクトルを図2~図4にそれぞれ示した。また、γ線計測結果と単位試料重量当たりの放射能を別ページ[[Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。<br/>
測定の結果、溶解前試料からは、Co-60、Rh-106、Sb-125、Cs-134、Cs-137、Ce-144、Eu-154、Eu-155、Am-241、Am-243が検出された。溶解液からは、Co-60、Cs-137、Eu-154、Am-241が検出された。溶解後残渣からは、Co-60、Cs-137が検出された。<br/>
測定の結果、溶解前試料からは、Co-60、Rh-106、Sb-125、Cs-134、Cs-137、Ce-144、Eu-154、Eu-155、Am-241、Am-243が検出された。溶解液からは、Co-60、Cs-137、Eu-154、Am-241が検出された。溶解後残渣からは、Co-60、Cs-137が検出された。<br/>
ここで、Co-60及びCs-137について、溶解前試料(表(共通)-3)と溶解液(表(共通)-5)に含まれる放射能量がいずれも同じオーダーであったのに対し、残渣中に含まれる放射能量(表(共通)-7)はそれらより1~3桁小さい値であった。このことから、試料中に含まれるCoとCsのほぼ全量が溶解液に移行し、残渣中に残存したCoとCsは極微量であったと考えられる。
ここで、Co-60及びCs-137について、溶解前試料(表(共通)-3)と溶解液(表(共通)-5)に含まれる放射能量がいずれも同じオーダーであったのに対し、残渣中に含まれる放射能量(表(共通)-7)はそれらより1~3桁小さい値であった。このことから、試料中に含まれるCoとCsのほぼ全量が溶解液に移行し、残渣中に残存したCoとCsは極微量であったと考えられる。

2025年3月6日 (木) 14:49時点における版

更新履歴
No 日付 分類 内容 備考
1 2025/3/6 新規 放射線分析結果の掲載(出典[1] 旧ページは こちら(アクセス限定:Gr1)

試料溶解時の外観

 試料溶解時の外観を図1に示す。

試料溶解前後の重量

溶解前のサンプル重量(スミア紙を含む重量)及び溶解後の重量(ろ過前後でのフィルタ重量の差)を別ページ放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)に示した。

γ線測定結果

測定日及び測定時間

溶解前試料、溶解液、溶解後残渣のγ線計測日を、測定時間とともに別ページ放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)に示した。

測定結果

溶解前試料、溶解液、及び残渣のγ線スペクトルを図2~図4にそれぞれ示した。また、γ線計測結果と単位試料重量当たりの放射能を別ページ放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)に示した。
測定の結果、溶解前試料からは、Co-60、Rh-106、Sb-125、Cs-134、Cs-137、Ce-144、Eu-154、Eu-155、Am-241、Am-243が検出された。溶解液からは、Co-60、Cs-137、Eu-154、Am-241が検出された。溶解後残渣からは、Co-60、Cs-137が検出された。
ここで、Co-60及びCs-137について、溶解前試料(表(共通)-3)と溶解液(表(共通)-5)に含まれる放射能量がいずれも同じオーダーであったのに対し、残渣中に含まれる放射能量(表(共通)-7)はそれらより1~3桁小さい値であった。このことから、試料中に含まれるCoとCsのほぼ全量が溶解液に移行し、残渣中に残存したCoとCsは極微量であったと考えられる。


・溶解前試料のγ線スペクトル
・溶解液のγ線スペクトル
・溶解後残渣のγ線スペクトル


分析方法(測定方法、不確かさ評価、定量下限値)はこちら

  1. 令和3年度福島第一原子力発電所の炉内付着物サンプル等の分析,日本原子力研究開発機構,JAEA-Data/Code 2023-005.