「事故シナリオの特徴と燃料デブリのふるまいの推定」の版間の差分

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【RPV内フェーズ】
【RPV内フェーズ】
{| class="wikitable"
|+重要イベントの時系列
!イベント番号
!発生した時間帯
!事故時の事象
!推定される燃料デブリのふるまい
|-
!①
|3/14 18:00頃
|SRV弁開、ごく短時間で、冷却水の水位が炉心支持板下まで低下
|冷却水の減圧沸騰により、燃料温度はいったん300℃程度まで低下
|-
!②
|3/14 18:30 ~ 20:30頃
|冷却水が注入されない条件(水蒸気枯渇)で、燃料温度上昇
|制御棒が溶落し炉心下部で閉塞、炉心部で温度上昇し局所で溶融プールを形成
|-
!③
|3/14 20:30 ~ 3/15 1:10
|3個の圧力ピークを検出
|熱源(燃料デブリ)が冷却水と接触し、水素/水蒸気発生、下部プレナムには冷却水残留
|-
!④
|3/14 20:30頃
|第1圧力ピーク(圧力上昇が限定的)
|冷却水水位の上昇と燃料デブリとの接触 or 溶融金属デブリの崩落など、限定的なイベント
|-
!⑤
|3/14 22:40頃
|第2圧力ピーク(圧力が連続的に上昇)
|燃料デブリの連続的な崩落(ドレナージ型)、下部プレナムにデブリ移行・堆積
|-
!⑥
|3/15 0:00頃
|第3圧力ピーク(圧力が連続的に上昇)
|下部プレナムに崩落した燃料デブリによる残留冷却水の蒸発
|-
!⑦
|3/13 2:20頃
|RPV圧力微増、RPV圧力とD/W圧力がほぼ一致
|炉心部でのデブリ崩落終了、RPVからPCVへのリークパス形成
|-
!⑧
|3/15 4:10頃
|下部プレナムでのデブリドライアウト
|崩落した燃料デブリはいったん凝固し、冷却水ドライアウト後に、再昇温・溶融
|}

2023年12月13日 (水) 11:06時点における版

事故シナリオの特徴:

 最新の事故進展の推定結果の詳細は、事故進展の推定に示す。以下では、燃料デブリの分類と特性への影響が大きいと考えられる事故シナリオ上のイベントについて示し、次の、燃料デブリの特性の項で、それぞれのイベントから予想される燃料デブリの特性を示す。さらに、号機・領域ごとの燃料デブリふるまいの特徴について、より詳細な検討を行う。なお、これらの検討は、令和5年12月時点でのものである。

1号機: 作成中。

2号機: 事故シナリオ上のイベントとそこから推定される燃料デブリのふるまいを示す。


重要イベントの時系列

【RPV内フェーズ】

重要イベントの時系列
イベント番号 発生した時間帯 事故時の事象 推定される燃料デブリのふるまい
3/14 18:00頃 SRV弁開、ごく短時間で、冷却水の水位が炉心支持板下まで低下 冷却水の減圧沸騰により、燃料温度はいったん300℃程度まで低下
3/14 18:30 ~ 20:30頃 冷却水が注入されない条件(水蒸気枯渇)で、燃料温度上昇 制御棒が溶落し炉心下部で閉塞、炉心部で温度上昇し局所で溶融プールを形成
3/14 20:30 ~ 3/15 1:10 3個の圧力ピークを検出 熱源(燃料デブリ)が冷却水と接触し、水素/水蒸気発生、下部プレナムには冷却水残留
3/14 20:30頃 第1圧力ピーク(圧力上昇が限定的) 冷却水水位の上昇と燃料デブリとの接触 or 溶融金属デブリの崩落など、限定的なイベント
3/14 22:40頃 第2圧力ピーク(圧力が連続的に上昇) 燃料デブリの連続的な崩落(ドレナージ型)、下部プレナムにデブリ移行・堆積
3/15 0:00頃 第3圧力ピーク(圧力が連続的に上昇) 下部プレナムに崩落した燃料デブリによる残留冷却水の蒸発
3/13 2:20頃 RPV圧力微増、RPV圧力とD/W圧力がほぼ一致 炉心部でのデブリ崩落終了、RPVからPCVへのリークパス形成
3/15 4:10頃 下部プレナムでのデブリドライアウト 崩落した燃料デブリはいったん凝固し、冷却水ドライアウト後に、再昇温・溶融