「2WEL2101C-2021-sem」の版間の差分

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{{DISPLAYTITLE:2号機原子炉ウェル内調査ウェル差圧調整ライン内堆積物C(2WEL2101C)FE-SEM/WDX}}
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|+更新履歴
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!width="100pt"|記載者
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|1
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|2022/05/10
|2025/3/6
|新規
|新規
|2WEL2101C FE-SEM/WDXの分析結果の登録(IRID報告書より転記)。
|FE-SEM/WDX分析結果の掲載(出典<ref name="JAEA23a">令和3年度福島第一原子力発電所の炉内付着物サンプル等の分析,日本原子力研究開発機構,JAEA-Data/Code 2023-005.</ref>
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|旧ページは [[Gr1:2WEL2101C(2021)SEM-WDX|こちら(アクセス限定:Gr1)]]
|原稿作成:佐々木(JAEA)<br>
wiki転記:池内(JAEA)
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|2
|2022/11/4
|修正
|FE-SEM/WDXの分析結果説明文の修正
*周辺からの影響の明記。
|議論のページを参照。
|原稿作成:佐々木(JAEA)<br>
wiki転記:池内(JAEA)
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|3
|2022/11/23
|修正
|FE-SEM/WDXの分析結果説明文の修正(本文を朱書)
*「定性分析」と「元素マッピング」、「点分析」と「面分析」の表現の運用の見直し
|表現の運用については[[Gr1:2PEN2101(2021)SEM-WDX|2PEN2101 SEM/WDX 議論]]のページを参照。
|佐々木(JAEA)
|-
|4
|2022/11/24
|修正依頼
|表現の適正化(図と本文の整合)
|議論のページを参照。
|池内(JAEA)
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|5
|2022/11/30
|承認
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|池内(JAEA)
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-1.jpg|'''図1 2WEL2101C カーボン蒸着処理後、FE-SEM用の分析ステージに乗せた様子'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-2.jpg|'''図2 2WEL2101C 全体SEI'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-3.jpg|'''図3 2WEL2101C U含有粒子'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-4.jpg|'''図4 2WEL2101C WDX点分析の概略位置'''</br>点A:U含有粒子上 点B:U含有粒子周辺の粒子 点C:カーボンテープ上
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-5.jpg|'''図5 2WEL2101C 波長プロファイル及び検出元素 点A:U含有粒子上'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-6.jpg|'''図6 2WEL2101C 波長プロファイル及び検出元素 点B:U含有粒子周辺の粒子'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-7.jpg|'''図7 2WEL2101C 波長プロファイル及び検出元素 点C:カーボンテープ上'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-sem-8.jpg|'''図8 2WEL2101C 面分析による特性X線像'''<br/>(注)・ 各元素の特性X線像の取得に用いた波長については[[Gr1:analysismethod-2021-JAEA#FE-SEM/WDX|分析方法(JAEA 2021年度 受入サンプル共通) FE-SEM/WDX]]を参照。<br/>・ 有意でないと判定した元素は※を付し、括弧書きとした。元素を有意に含むか否かの判定の考え方については[[Gr1:analysismethod-2021-JAEA#FE-SEM/WDX|分析方法(JAEA 2021年度 受入サンプル共通) FE-SEM/WDX]]を参照。
Image:2WEL2101C-sem-8.jpg|'''図8 2WEL2101C 面分析による特性X線像'''<br/>(注)・ 各元素の特性X線像の取得に用いた波長については[[analysismethod-2021-JAEA#FE-SEM/WDX|分析方法(JAEA 2021年度 受入サンプル共通) FE-SEM/WDX]]を参照。<br/>・ 有意でないと判定した元素は※を付し、括弧書きとした。元素を有意に含むか否かの判定の考え方については[[analysismethod-2021-JAEA#FE-SEM/WDX|分析方法(JAEA 2021年度 受入サンプル共通) FE-SEM/WDX]]を参照。
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==SEM/WDX分析からのU含有粒子上及びU含有粒子周辺の元素検出結果==
==SEM/WDX分析からのU含有粒子上及びU含有粒子周辺の元素検出結果==
以上より、U含有粒子上ではZr、Crが検出され、U含有粒子周辺にはFe、Ni、Znが検出された。
以上より、U含有粒子上ではZr、Crが検出され、U含有粒子周辺にはFe、Ni、Znが検出された。

2025年3月17日 (月) 17:20時点における最新版

更新履歴
No 日付 分類 内容 備考
1 2025/3/6 新規 FE-SEM/WDX分析結果の掲載(出典[1] 旧ページは こちら(アクセス限定:Gr1)

試料蒸着処理

切り出した試料のカーボン蒸着処理を行い、FE-SEM用の分析ステージに乗せた様子を図1に示す。

全体SEI画像

FE-SEM用試料の全体SEIを図2に示す。粉の表面を中心に、U含有粒子の探索を行った。

確認されたU含有粒子

U含有粒子の探索によって確認されたU含有粒子を図2に示す。約1μmのU含有粒子が確認された。

点分析による波長プロファイル及び検出元素

図4~7にWDX点分析の概略位置、測定された波長プロファイル及び検出元素を示す。
U含有粒子上の点分析による波長プロファイルでは、U、Fe、Cr、Ni、Zr、Znのピークが検出された。なお、Clのマークが表示されているが、バックグラウンドや周囲のサブピークによるものであり、有意なものではない。また、周辺の点分析ではFeとZnのピークが検出された。

面分析による特性X線像

図8にWDX面分析によるU、Pu、Cs、Sb、Zr、Fe、Cr、Ni、Zn、Mo、Siの特性X線像を示す。
Uと同じ箇所にはZrが確認された。CrとNiはU含有粒子とその周辺に確認された。U含有粒子の周辺にはFeとZnが確認された。これらの結果から、U含有粒子上の点分析による波長プロファイル上で検出されたFe、Ni、Znについては、U含有粒子の周辺の領域からの影響を受けていると推測される。

SEM/WDX分析からのU含有粒子上及びU含有粒子周辺の元素検出結果

以上より、U含有粒子上ではZr、Crが検出され、U含有粒子周辺にはFe、Ni、Znが検出された。

  1. 令和3年度福島第一原子力発電所の炉内付着物サンプル等の分析,日本原子力研究開発機構,JAEA-Data/Code 2023-005.