「2WEL2101C-2021-rad」の版間の差分

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{{DISPLAYTITLE:2号機原子炉ウェル内調査ウェル差圧調整ライン内堆積物C(2WEL2101C)放射線分析}}
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|+更新履歴
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!width="500pt"|内容
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!width="100pt"|記載者
|-
|-
|1
|1
|2022/05/10
|2025/3/7
|新規
|新規
|放射線測定結果の登録(IRID報告書より転記)。
|放射線分析結果の掲載(出典<ref name="JAEA23a">令和3年度福島第一原子力発電所の炉内付着物サンプル等の分析,日本原子力研究開発機構,JAEA-Data/Code 2023-005.</ref>)
|
|旧ページは [[Gr1:2WEL2101C(2021)放射線分析|こちら(アクセス限定:Gr1)]]
|原稿作成:大西(JAEA)<br>
wiki転記:池内(JAEA)
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|2
|2022/11/18
|修正
|表現の適正化
*溶解液のEu-154は2WEL2101Aでのみ検出されているため、※を付して注記した。
|
|池内・大西(JAEA)
|-
|3
|2022/11/24
|承認
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|
|池内
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|}


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Image:Gr1:2WEL2101C-rad-1.jpg|'''図1 2WEL2101C サンプル溶解時の外観'''
Image:2WEL2101C-rad-1.jpg|'''図1 2WEL2101C サンプル溶解時の外観'''
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==試料溶解前後の重量==
==試料溶解前後の重量==


溶解前のサンプル重量(スミア紙を含む重量)及び溶解後の重量(ろ過前後でのフィルタ重量の差)を別ページ[[Gr1:Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。
溶解前のサンプル重量(スミア紙を含む重量)及び溶解後の重量(ろ過前後でのフィルタ重量の差)を別ページ[[Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。


==γ線測定結果==
==γ線測定結果==


===測定日及び測定時間===
===測定日及び測定時間===
溶解前試料、溶解液、溶解後残渣のγ線計測日を、測定時間とともに別ページ[[Gr1:Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。
溶解前試料、溶解液、溶解後残渣のγ線計測日を、測定時間とともに別ページ[[Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。


===測定結果===
===測定結果===
溶解前試料、溶解液、及び残渣のγ線スペクトルを図2~図4にそれぞれ示した。また、γ線計測結果と単位試料重量当たりの放射能を別ページ[[Gr1:Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。<br/>
溶解前試料、溶解液、及び残渣のγ線スペクトルを図2~図4にそれぞれ示した。また、γ線計測結果と単位試料重量当たりの放射能を別ページ[[Results of rad-2021-JAEA|放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)]]に示した。<br/>
測定の結果、溶解前試料からは、Co-60、 Sb-125、Cs-134、Cs-137、Eu-154が検出された。溶解液からは、Co-60、Sb-125、Cs-134、Cs-137が検出された。溶解後残渣からは、Co-60、Sb-125、Cs-134、Cs-137が検出された。<br/>
測定の結果、溶解前試料からは、Co-60、 Sb-125、Cs-134、Cs-137、Eu-154が検出された。溶解液からは、Co-60、Sb-125、Cs-134、Cs-137が検出された。溶解後残渣からは、Co-60、Sb-125、Cs-134、Cs-137が検出された。<br/>
ここで、Co-60、Sb-125、Cs-134及びCs-137について、溶解前試料(表(共通)-3)と溶解液(表(共通)-5)に含まれる放射能量がいずれも同じオーダーであったのに対し、残渣中に含まれる放射能量(表(共通)-7)はそれらより1~2桁小さい値であった。このことから、試料中に含まれるこれらの核種のほぼ全量が溶解液に移行し、残渣中に残存したのは極微量であったと考えられる。
ここで、Co-60、Sb-125、Cs-134及びCs-137について、溶解前試料(表(共通)-3)と溶解液(表(共通)-5)に含まれる放射能量がいずれも同じオーダーであったのに対し、残渣中に含まれる放射能量(表(共通)-7)はそれらより1~2桁小さい値であった。このことから、試料中に含まれるこれらの核種のほぼ全量が溶解液に移行し、残渣中に残存したのは極微量であったと考えられる。
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:'''・溶解前試料のγ線スペクトル'''
:'''・溶解前試料のγ線スペクトル'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-rad-2.jpg|'''図2 2WEL2101C 溶解前試料のγ線スペクトル<br>(計測日 2021/12/6、測定時間 8,000[s])'''<br>
Image:2WEL2101C-rad-2.jpg|'''図2 2WEL2101C 溶解前試料のγ線スペクトル<br>(計測日 2021/12/6、測定時間 8,000[s])'''<br>
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:'''・溶解液のγ線スペクトル'''
:'''・溶解液のγ線スペクトル'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-rad-3.jpg|'''図3 2WEL2101C 溶解液のγ線スペクトル<br>(計測日 2021/12/27、測定時間 40,000[s])'''
Image:2WEL2101C-rad-3.jpg|'''図3 2WEL2101C 溶解液のγ線スペクトル<br>(計測日 2021/12/27、測定時間 40,000[s])'''
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:'''・溶解後残渣のγ線スペクトル'''
:'''・溶解後残渣のγ線スペクトル'''
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Image:Gr1:2WEL2101C-rad-4.jpg|'''図4 2WEL2101C 溶解後残渣のγ線スペクトル<br>(計測日 2022/1/7、測定時間 40,000[s])'''
Image:2WEL2101C-rad-4.jpg|'''図4 2WEL2101C 溶解後残渣のγ線スペクトル<br>(計測日 2022/1/7、測定時間 40,000[s])'''
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[[Gr1:Analysismethod-2021-JAEA#放射線測定|分析方法(測定方法、不確かさ評価、定量下限値)はこちら]]
[[Analysismethod-2021-JAEA#放射線測定|分析方法(測定方法、不確かさ評価、定量下限値)はこちら]]
 
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2025年3月17日 (月) 17:27時点における最新版

更新履歴
No 日付 分類 内容 備考
1 2025/3/7 新規 放射線分析結果の掲載(出典[1] 旧ページは こちら(アクセス限定:Gr1)

試料溶解時の外観

 試料溶解時の外観を図1に示す。

試料溶解前後の重量

溶解前のサンプル重量(スミア紙を含む重量)及び溶解後の重量(ろ過前後でのフィルタ重量の差)を別ページ放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)に示した。

γ線測定結果

測定日及び測定時間

溶解前試料、溶解液、溶解後残渣のγ線計測日を、測定時間とともに別ページ放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)に示した。

測定結果

溶解前試料、溶解液、及び残渣のγ線スペクトルを図2~図4にそれぞれ示した。また、γ線計測結果と単位試料重量当たりの放射能を別ページ放射線分析結果(JAEA 2021年度 受入サンプル共通)に示した。
測定の結果、溶解前試料からは、Co-60、 Sb-125、Cs-134、Cs-137、Eu-154が検出された。溶解液からは、Co-60、Sb-125、Cs-134、Cs-137が検出された。溶解後残渣からは、Co-60、Sb-125、Cs-134、Cs-137が検出された。
ここで、Co-60、Sb-125、Cs-134及びCs-137について、溶解前試料(表(共通)-3)と溶解液(表(共通)-5)に含まれる放射能量がいずれも同じオーダーであったのに対し、残渣中に含まれる放射能量(表(共通)-7)はそれらより1~2桁小さい値であった。このことから、試料中に含まれるこれらの核種のほぼ全量が溶解液に移行し、残渣中に残存したのは極微量であったと考えられる。


・溶解前試料のγ線スペクトル
・溶解液のγ線スペクトル
・溶解後残渣のγ線スペクトル


分析方法(測定方法、不確かさ評価、定量下限値)はこちら


  1. 令和3年度福島第一原子力発電所の炉内付着物サンプル等の分析,日本原子力研究開発機構,JAEA-Data/Code 2023-005.