「APSR(軸方向出力調整棒)挿入試験」の版間の差分

提供:debrisWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
 TMI-2炉には、本来、61個の制御棒集合体と8個の軸方向出力調整棒(<span style="color:blue">'''APSR'''</span>: Axial Power-Shaping Rod)集合体が装荷されていた。APSRは炉心中央に対して円環状に配置されていた。事故時には、APSRは25%引き抜き状態にあった(全長の75%が挿入された状態)。スクラムにより、制御棒は全挿入されるが、APSRは25%引き抜き位置で維持されていた。TMI-2で採用された燃料デブリの上部取り出しのためには、準備工程として圧力容器の上部ヘッドを取りはずす必要があった。そのためには、制御棒やAPSRのリードスクリューをあらかじめ取り外す必要があった。リードスクリュー取り外し(あるいは切断)のためには、リードスクリューをできるだけ押し下げ、APSRを炉心内に再挿入する必要があった。
 TMI-2炉には、本来、61個の制御棒集合体と8個の軸方向出力調整棒(<span style="color:blue">'''APSR'''</span>: Axial Power-Shaping Rod)集合体が装荷されていた。APSRは炉心中央に対して円環状に配置されていた。事故時には、APSRは25%引き抜き状態にあった(全長の75%が挿入された状態)。スクラムにより、制御棒は全挿入されるが、APSRは25%引き抜き位置で維持されていた。TMI-2で採用された燃料デブリの上部取り出しのためには、準備工程として圧力容器の上部ヘッドを取りはずす必要があった。そのためには、制御棒やAPSRのリードスクリューをあらかじめ取り外す必要があった。リードスクリュー取り外し(あるいは切断)のためには、リードスクリューをできるだけ押し下げ、APSRを炉心内に再挿入する必要があった。


 そこで、APSR挿入作業の際に発生する音波シグナルを計測し、炉心上部の状態に係るデータを収集する計画が立案された('''APSR挿入試験'''[1])。
 そこで、APSR挿入作業の際に発生する音波シグナルを計測し、炉心上部の状態に係るデータを収集する計画が立案された(<span style="color:blue">'''APSR挿入試験'''</span>[1])。


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
[1] R.W. Garner, D.E. Owen, M.R. Martin, An assessment of the TMI-2 Axial Power-shaping rod dynamic test results, GEND-INF-038, 1983.
[1] R.W. Garner, D.E. Owen, M.R. Martin, An assessment of the TMI-2 Axial Power-shaping rod dynamic test results, GEND-INF-038, 1983.

2024年12月4日 (水) 10:20時点における版

 TMI-2炉には、本来、61個の制御棒集合体と8個の軸方向出力調整棒(APSR: Axial Power-Shaping Rod)集合体が装荷されていた。APSRは炉心中央に対して円環状に配置されていた。事故時には、APSRは25%引き抜き状態にあった(全長の75%が挿入された状態)。スクラムにより、制御棒は全挿入されるが、APSRは25%引き抜き位置で維持されていた。TMI-2で採用された燃料デブリの上部取り出しのためには、準備工程として圧力容器の上部ヘッドを取りはずす必要があった。そのためには、制御棒やAPSRのリードスクリューをあらかじめ取り外す必要があった。リードスクリュー取り外し(あるいは切断)のためには、リードスクリューをできるだけ押し下げ、APSRを炉心内に再挿入する必要があった。

 そこで、APSR挿入作業の際に発生する音波シグナルを計測し、炉心上部の状態に係るデータを収集する計画が立案された(APSR挿入試験[1])。

参考文献

[1] R.W. Garner, D.E. Owen, M.R. Martin, An assessment of the TMI-2 Axial Power-shaping rod dynamic test results, GEND-INF-038, 1983.