「2PEN2102-2021-sem」の版間の差分

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==面分析による特性X線像==
==面分析による特性X線像==
図8にWDX面分析によるU、Pu、Cs、Sb、Zr、Zn、Fe、Cr、Ni、Mo、Si、Ca、Al、Ti、Cuの特性X線像を示す。<br/>
図8にWDX面分析によるU、Pu、Cs、Sb、Zr、Zn、Fe、Cr、Ni、Mo、Si、Ca、Al、Pb、Mg、Clの特性X線像を示す。<br/>
Uと同じ箇所にはZrが確認された。Pbについては、U含有粒子の周辺に粒状に観察された。周辺にはFe、Cr、Niが粒状に見られており、U含有粒子の右側の部分はZn、Al、Ca、Mg、Cl、Si、Sbが存在している。これらの結果から、U含有粒子上の点分析による波長プロファイル上で検出されたFe、Cr、Pbについては、U含有粒子の周辺の領域からの影響を受けていると推測される。
Uと同じ箇所にはZrが確認された。Pbについては、U含有粒子の周辺に粒状に観察された。周辺にはFe、Cr、Niが粒状に見られており、U含有粒子の右側の部分はZn、Al、Ca、Mg、Cl、Si、Sbが存在している。これらの結果から、U含有粒子上の点分析による波長プロファイル上で検出されたFe、Cr、Pbについては、U含有粒子の周辺の領域からの影響を受けていると推測される。



2024年3月28日 (木) 10:42時点における版

更新履歴
No 日付 分類 内容 備考 記載者
1 2022/04/25 新規 2PEN2101 FE-SEM/WDXの分析結果の登録(IRID報告書より転記)。 原稿作成:佐々木(JAEA)

wiki転記:池内(JAEA)

2 2022/10/26 修正 FE-SEM/WDXの分析結果説明文の修正
  • 周辺からの影響の明記。
議論のページを参照。 原稿作成:佐々木(JAEA)

wiki転記:池内(JAEA)

3 2022/11/15 修正 FE-SEM/WDXの分析結果説明文の修正
  • 「定性分析」と「元素マッピング」、「点分析」と「面分析」の表現の運用の見直し
議論のページを参照。 佐々木・池内(JAEA)
4 2022/11/24 承認 池内(JAEA)

試料蒸着処理

切り出した試料のカーボン蒸着処理を行い、FE-SEM用の分析ステージに乗せた様子を図1に示す。

全体SEI画像

FE-SEM用試料の全体SEIを図2に示す。試料は繊維質であり、表面に付着物が確認できる。表面の付着物が多い箇所を中心に、Uの面分析を連続的に実施してU含有粒子の探索を行った。

確認されたU含有粒子

U含有粒子の探索によって確認されたU含有粒子を図3に示す。長径が約13 μmのU含有粒子が確認された。

点分析による波長プロファイル及び検出元素

図4~7にWDX点分析の概略位置、測定された波長プロファイル及び検出元素を示す。
U含有粒子上の点分析による波長プロファイルでは、U、Fe、Pb、Cr、Zrのピークが検出された。また、周辺の点分析ではFe、Ni、Pb、Ca、Zn、Ti、Al、Mgのピークが検出された。

面分析による特性X線像

図8にWDX面分析によるU、Pu、Cs、Sb、Zr、Zn、Fe、Cr、Ni、Mo、Si、Ca、Al、Pb、Mg、Clの特性X線像を示す。
Uと同じ箇所にはZrが確認された。Pbについては、U含有粒子の周辺に粒状に観察された。周辺にはFe、Cr、Niが粒状に見られており、U含有粒子の右側の部分はZn、Al、Ca、Mg、Cl、Si、Sbが存在している。これらの結果から、U含有粒子上の点分析による波長プロファイル上で検出されたFe、Cr、Pbについては、U含有粒子の周辺の領域からの影響を受けていると推測される。

SEM/WDX分析からのU含有粒子上及びU含有粒子周辺の元素検出結果

以上より、U含有粒子上ではUと同位置にZrが検出され、U含有粒子周辺にはFe、Cr、Ni、Zn、Si、Ca、Al、Mg、Cl、Sb、Pbが検出された。